嚥下勉強会3

嚥下の講習会とか、最近ちょこちょことさせていただいてますが・・・
その中で、「講義だけでなく演習もやって欲しい」と言われることもあります。
嚥下機能、訓練手技、食材、介助方法・・・方向性はいろいろとあると思いますが。
とりあえず、今回は新人の介護職さん向けということで、次のような形で行いました。
講義1時間+演習1時間の後半です。
 
嚥下4-1
正常嚥下を知らなければ、嚥下障害の理解も難しいと思います。
そこで、一番身近な正常嚥下を自分の身体から。
自分の嚥下を指で確認→次に隣の人の嚥下を→男女差を。
何人かを触れば、教科書では一様に書かれている嚥下の仕組みにも差のあることが分かるはず。
その知識を元に、このあとの演習に入っていきます。
そして、もう1つのテーマは嚥下が非常に微妙なバランスで成立していることを実感。
開口や鳥のみ、簡単なことで正常なはずの自分の嚥下が大変になることに気づいてもらいます。

嚥下4-2
人に介助される怖さを知ってもらいたい。
「介助してあげてる」つもりでも、実は「口に押し込んでるだけ」ということはあるものです。
心遣い一つでどれだけ変るのか。
認知面が低下していて、食べ物や声かけも入らない方にどれだけ気づかせてあげられるのか?
そのイメージを持って、条件設定しました。
アドバイスを入れる前は、むせるコンビも何組か。
少しずつ、難しさをあげていきます。

嚥下4-3
食べやすい食事形態を考えます。
パサツクせんべい。さらさらのお茶。理想的なトロミって??
麻痺のある方をイメージして、舌を使わないのみ方で。
自力摂取でゴホゴホ。
先ほどのように介助を入れるとさらにゴホゴホ。
あちらこちらで、むせこみ見られます。
とろみもつければいいって物じゃないことを少し実感してくれました。

嚥下4-4
さらに難しく。
嚥下反射の遅延を促すために、鳥のみで。
むせやすい人がたくさん出現。
自力摂取で飲みやすいトロミを自分で作成。
条件が変れば、食べやすい食事も変ることを少しは伝えられたかと  


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