爵禄百金を愛みて敵の情を知らざる者は、不仁の至りなり
(しゃくろくひゃっきんをおしみて、てきのじょうをしらざるものは、ふじんのいたりなり)
 百金の報酬を惜しみ、敵の情報を不十分にしか集められないのは、ばかげた話だ、ということ。

 これまで読んできた方ならお分かりのとおり、孫子の最大の特色は情報と分析に基づく確実な勝利です。
 そう考えると、情報を得るためにはいかなる手段も講じなければならないといっています。
 特に戦争のような国家の存亡にかかわる事態を左右する情報に対し、金銭を惜しんでどうする、ということを言っています。

 現在の社会でも情報は商品のひとつであり、取引にあたっては相手の会社の情報を買って信用度の参考にしているところもあります。
 またIT社会の発展も情報の重要性ゆえでしょう。

 個人レベルで情報はどのようにすれば得られるか?
 生きた情報はやはり、人のいる場所に出向くしかないでしょう。
 特に飲み会、遊びの場など、オフタイムにこそ情報は転がっています。

 そういう名目の元に出かけていくのですが、出かければお金は飛びますし、家もあけてしまうので奥さんの白い目も突き刺さります。
 情報を得られても、別の問題が生まれるかもしれません・・・

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