聖智にあらざれば間を用うること能わず。仁義にあらざれば間をつかうこと能わず
(せいちにあらざればかんをもちうることあたわず。じんぎにあらざればかんをつかうことあたわず。)
 間者(スパイや諜報員)を用いる者は、知恵があり、道徳に優れた人物でなければならない、ということ。

 孫子の中では情報の重要性を述べています。
 逆に言うと、情報はこちらにとっても生命線なので、その管理体制に不備があってはならず、そのためには優秀で裏切りなど起こさない人物を当てる必要があるということです。
 また、情報を集めてくる間者には最高の待遇を与えなくてはいけないとも言っています。

 最近、顧客管理のデータが流出したとのニュースをよく聞きます。
 故意に行っている場合とシステムの問題から流れた場合があるようですが、どちらにしても管理体制の不備ということでしょう。
 情報を集めることも大事ですが、その情報をいかに管理していくか。
 個人情報保護法も始まっており、ますます重要な問題です。
 人物とシステムの双方に、優秀かつ信頼が求められます。

「戻る」
inserted by FC2 system