兵は拙速を聞くも、いまだ巧の久しきを賭ざるなり
(へいはせっそくをきくも、いまだ、こうのひさしきをみざるなり)

 戦争をすればするほど費用がかかり、疲弊する。だから長期戦よりも短期決戦のほうがはるかに良い、ということ。

 疲弊と聞いて私が真っ先に思い出すもの、それは会議です。

 会議というのは言うまでもなく、「議論の場」なわけですが、議論というものはすればするほど議論のための議論に陥りがち。
 「議論を尽くして」という名のもとにだらだらと会議が続くことは多いのですが、後半の内容は大抵前半部分の焼き直しか、本筋から外れたものになりがちです。また、参加者の判断力も疲労で鈍ってきます。

 そういう意味では、議論を戦わせる場所である会議も短期決戦にするほうが良いと言えます。分かっているのに、なぜ短くできないのか、それはまた別の項で。

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