兵は勝つことを貴び、久しきを貴ばず
(へいは、かつことをたっとび、ひさしきをたっとばず)

 戦争には勝たなければならない、そして国力を増すためには、長期戦は避けなければならない、ということ。

 孫子は兵法書として作戦目標に勝利を挙げ、そして戦争後に備えるための短期決戦を述べています。

 この言葉は、新たに組織やプロジェクトを立ち上げる時の参考にしています。
 一人だけなら深く考えなくていいのですが、複数の人間が関わるようになると、そのプロジェクトに対する想いも熱意も様々です。
 作ることだけではなく、その後の運営・維持までを考えると、想いがばらばらであることは、崩壊の芽となりかねません。想いや熱意を高いレベルで維持するためには、各メンバーの成功体験、成功に至るまでの期間という物を考慮する必要があります。

 目的や成果も見えず、出てきた指示にだらだらと従うだけの仕事。これほど辛い仕事はないでしょう。
 同じ仕事でも、その目的を理解し達成したことが分かれば、続けていくこともそれほど辛くはないと思います。

 プロジェクトにおけるリーダーの役目とは指示を出すことではなく、その達成感を与え、認めることであり、それが仕事をしながら強くなっていくチームを作ることになると思われます。

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