小敵の堅は大敵の擒なり
(しょうてきのけんは、たいてきのきんなり)

 兵力を考えない玉砕戦法は、ただ敵の餌食になるだけである、ということ。

 玉砕戦法といえば、日本軍のゼロ戦攻撃がすぐに思い浮かびますが、まさにこの通りだと思います。
 大きな損害を与えられないままに、多くの命が失われました。

 決め事をするときにどうしても、形勢不利な場面はあるかと思います。
 会議の中でした自分の提案がどうも受け入れられそうにない時や、もっと影響力のある人から対案が出てきたときなどです。
 どんなにいい案でも、意見を通すのが難しいと思われる時には、ごり押しして粘るばかりでなく、まずは退いてみるのがよいと言っています。
 ごり押しで通そうとすることで完全にその案をつぶされたり、うまく事の運ばない時の責任まで負わされる可能性があります。
 しかし意見を一度引っ込めることで、「対案が失敗した」時に再提案、そうすれば通る可能性も高くなります。

 ギャンブルでも退き際の大切さはよく言われるところで、つくづく身に染みる言葉です。

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