先ず勝つべからざるをなして、以って敵の勝つべきを待つ
(まずかつべからざるをなして、もっててきのかつべきをまつ)
 戦争のときはまず自軍の態勢を整えて構え、相手が崩れる、隙が出るのを待つ、ということ。

 勝利は、相手と自分を比較したときに優勢なほうに訪れます。
 相手をこちらの思惑通りに弱体化させることはできないが、自分に万全の態勢を築くことは努力しだい。
 守りの重要性を伝えています。

 今以上に昔は議論や交渉、その他で「負け」を喫することが多く、悔しい思いをしたものです。
 どこにその原因があるのか?
 やはり守りの弱さでした。
 相手を攻めることにばかり目がいき、相手のあら捜しや行動にばかり注目していました。翻って自分を見直したときに、それほど変わらない自分がいることには気づいていなかったのです。

 相手の反論にあって言い返せなくなった時点で負け、でした。

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