勝兵は鎰を以って銖を称るがごとく、敗兵は銖を以って鎰を称るがごとし
(しょうへいはいつをもってしゅをはかるがごとく、はいへいはしゅをもっていつをはかるがごとし)
 鎰も銖も重さの単位(銖は鎰の約1/500の重さ)。鎰の重さで銖に対するような戦いなら勝てますよ、ということ。

 当たり前すぎます・・・。しかし、孫子の理想の戦い方とはこうなのです。
 こうでなければ、戦ってはいけないとも言ってます。必勝と呼べる術はこういうものかも知れません。
 勝利にかかる要素の国土、資源、人工、戦力などの総合的な力で相手を圧倒する必要があると言うのです。

 大資本による企業買収ならともかく、日常的にこれほどの差をつけた関係とはありえないと思います。
 ということは、逆にいうと必敗という状況もないと言えるのではないでしょうか?
 揉め事や問題が起こったときに、相手との差があり分が悪いように見えても、実はそれほどではないのかも知れません。こちらの準備、やり方次第で解決の糸口は見つかるのではないでしょうか。
 「相手が悪い」と相手のせいにするよりも、いかにその差を縮めて負けないか、負けるにしても小さな負けに留めるか、という方向で考えるほうが、同じ負けでも次に生かす負けになると思います。

 そんな思いで、いつも立ち向かっています・・・

「戻る」
inserted by FC2 system