佚を以って労を待ち、飽を以って饑を待つ
(ちつをもってろうをまち、ほうをもってきをまつ)
 自分は十分な休養を取って相手の疲れを待ち、自分はお腹を満たして相手の飢えをまつ、ということ。

 作戦のあり方です。
 先の「鋭気を避けて」では、自分と敵との間にある「気」持ち、「心」理の駆け引きで優位に立つことを訴えていました。
 ここでは、実際の体「力」で優位に立つことを述べています。
 これに続いて、相手が気合・体力ともに充分な態勢で向かってくるときには、直接対決を避けて「変」化を掌握するとしています。
 「気」「心」「力」「変」の4つが勝利の鍵ということです。

 営業時代、最初に頂いた先輩からの教え。
 「いいか、物を売るのに必要なのは3つだけだ。物、金、タイミング。」
 これは物を買いたいというお客さんの気持ち、相手の購買力、そして時期を見計らった営業活動ということでした。
 やはり、「心」「力」「好機」という要素であり、戦に勝つ要素に通じています。

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