辞卑くして備えを益すは進むなり。辞彊くして進駆するは退くなり
(ことばひくくしてそなえをますはすすむなり。ことばつよくしてしんくするはひくなり)
 こちらに対して低姿勢で守りを固めているのは、進攻を考えてるからである。強気で襲ってきそうな気配も漂わせているのは、退却を考えているからである。ということ。

 表と裏はまったく逆のケースが多く、本心を隠すためにあえて逆の行動をすることがあることを説明しています。
 小さな子どもが好きな子にわざと意地悪などして、気を引かせようとするのも一つかもしれません。

 販売、営業時代のお客様。
 商品のことについて自分からはあまり話さず、販売員の説明を聞いている。その上で、実際の財布と相談して迷っているような方というのは、無理をしても最終的に買っていくケースが多いと思います。
 一方、口では「買う、買う」と言い、商品についての知識を披露し、注文を色々つけていく方というのは、積極的に見えながらも最終的に破談するケースが多いと思います。
 こういう人たちは自分の話を聞いてほしいだけで、俗に「いやみな客」とか「クレーマー」とか呼ばれます。

 販売の世界だけではなく、「教えてほしい」と低姿勢で来ながらも、自分の知識を披露し、色々文句をつけていく同業者・学生にも最近会うようになりました・・・。

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