部下に対する表彰や賞賛がしばしば行われれば、その組織は行き詰まっている、ということ。本来、表彰などは素晴らしい成果に対して行われるものです。
しかし素晴らしい成果とは、数多くあるものではありません。
それなのに表彰がしばしば行われるのは、表彰することでしか組織の長が構成員の心を把握できなくなっていることが多いです。
組織としてもっとも力のある上昇期にはあまり表彰は行われず、停滞期に入ると増えていく印象があります。
当然繰り返し行われれば、表彰自体の価値は下がっていきます。会社にとっての表彰とは? それは出世でしょう。
次長・課長・部長に始まり、部長補佐などの役職まで。
会社員時代、部長補佐と課長ってどっちが偉いんだ?と、不思議に思っていました。
会社によってはみんな何らかの役職についていて、ひらより役持ちのほうが多いところもあるようです。当然、「部下のない長」も。
これでは、組織にすらなっていません。上が何かにつけて褒め称える、賞や出世の機会が増えた。
組織全体が伸び盛りなら喜ぶべきことですが、そうでない場合、組織不安定の始まりかもしれません。