兵は多きを益とするにあらず
(へいはおおきをえきとするにあらず)
 兵隊が多ければよいというものではない、ということ。

 烏合の衆という言葉もあります。
 全体の数だけが問題なのではなく、数をいかに力に変えるか、いかに必要とされる場所に力を集中させられるかが勝利に必要だといっています。

 野球はほとんど見ないのですが、さすがに巨人の最近の成績の悪さは耳に入ります(2005年現在)。
 個人の実力を比較すれば球界でもトップクラスなんでしょうが、それでも勝てない現実。
 評論家の方に言わせると、ホームランバッターばかり集めているために打線がつながらず、得点が単発だからとか。
 優秀な人材を数多くそろえることだけが、勝利の方程式ではないと言うことでしょうか。
 一方、今年優勝のロッテは打順の常識を打ち破るような組方をし、いかにランナーをためたところで長距離打者に打順が回るかを考えていたとテレビの特集でやっていました。
 ホームランというのは言うまでもなく、野球における最大の攻撃です。
 一度のホームランで得られる得点をより多く増やす、その効率を重視し、力をどこに集中させるかの視点で打順を組んだことがロッテの予想外の活躍につながったのかも知れません。

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